名古屋の糖尿病専門医

糖尿病の運動療法

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糖尿病の運動療法

日本人の食事総摂取カロリーは戦後から増えていないのに、自動車の保有台数といっしょに糖尿病の患者さんの数が増えています。
もしかしたら運動療法は食事療法よりも大切かもしれません。

食後に上がってしまった血糖値は運動してエネルギーを使うことで下げることができます。
たとえば体重60kgの人が約80kcalのエネルギーを消費するには 散歩なら 24分、ジョギングなら 8分程度が必要です。

運動すると
血糖値が下がる・・・運動した時に血糖が下がるだけでなく、運動で鍛えられた筋肉の組織が増えることでインスリンが効きやすい体が作られ、基礎代謝量も増えるため安静にしている時の血糖値も下がりやすくなります。
血圧が下がる・・・運動で血管が伸びたり縮んだりすることで血圧も上がりにくくなります。動脈硬化を予防し血管年齢が下がります。
善玉コレステロールが増える・・・歩く歩数が多ければ多いほどHDL(善玉)コレステロールが増えるという研究報告があります。

糖尿病の人では もっとも運動に適した時間は食後30~60分からですが、それ以外の時間でも効果はあります。脈拍が少し速くなるような軽い運動を長い時間するほど効果があります。

具体的には
・1日15分でもよいので散歩をしましょう。家のまわりとぐるっと一周するだけで結構です。1度にたくさんの運動をたまにするよりも少しの運動を毎日するほうが効果があります。
・毎日できるようになったら少し早歩きををしてみましょう。腕を振ってあるくと上半身の筋肉も使うことになり消費カロリーが20-25%アップします。
・理想的には1回30分の運動を週に5回以上できると良いでしょう。明らかに血糖値が下がるという科学的な証拠が報告されています。
・雨の日や寒い日で散歩に行く気がしないときは家の中でラジオ体操をしましょう。真剣にラジオ体操をすると全身の筋肉を使いとてもよい運動になります。速いペースのウォーキングと同程度のカロリーを消費します。
・筋トレはやっている時の血糖値はそれほど下がりませんが、筋肉の量が増えて基礎代謝量をふやすため後日血糖値の上がりにくい体をつくります。
・ロイシンを多く含む食品をおかずにして食後2時間以内に筋トレをしましょう。筋肉が作られやすくなります。ロイシンは鳥の胸肉などに多く含まれます。
・朝食でたんぱく質をたくさん食べましょう。筋肉が減りにくくなり、筋トレの効果が高まります。

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【8分でわかる!】血糖値を下げる運動 - YouTube

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