- 糖尿病・内分泌内科クリニックTOSAKI >
- 糖尿病について >
- 糖尿病の合併症(その他)
糖尿病の合併症(三大合併症以外の合併症)
糖尿病の合併症(その他)
三大合併症以外にも糖尿病には以下のような合併症があります。いずれの合併症も血糖値が高い状態が続くと可能性が高くなります。
心筋梗塞・狭心症
ある日突然、急な胸の痛みに襲われます。心臓に栄養を送る血管がつまりそうになったりつまってしまうために起こります。心筋梗塞の場合は救急車で病院に向かい、心臓カテーテル検査でつまった血管の処置をしないとその日のうちに命を落とすこともあります。狭心症の人は安静にしていれば数十分で痛みがなくなってしまうことが多いですが、心筋梗塞に発展することも多いため注意が必要です。
糖尿病の病歴が長い人は心筋梗塞になっても胸の痛みを感じないことがありますので注意しましょう。(糖尿病性神経障害)
予防するためには普段の血糖値・血圧・コレステロール値・体重のすべてを基準範囲内に保つ必要があります。
統計では糖尿病があると心筋梗塞や狭心症となる可能性は2-6倍に増えてしまいます。
脳梗塞・脳出血
ある日突然、手足の麻痺 呂律がまわりにくい、意識がない、などの症状で始まります。救急車で病院に行き脳CT検査で診断します。早い時間で発見、処置ができれば後遺症がひろがったり、死亡にいたる危険を減らすことができますが、大きな脳梗塞や脳出血の場合は命を落とす場合もあります。また手足の麻痺など後遺症が残り、歩けなくなったり自分で食事ができなくなってしまう人もいます。
予防するためには普段の血糖値・血圧・コレステロール値・体重のすべてを基準範囲内に保つ必要があります。
統計では耐糖能異常(正常と糖尿病の間の状態)があるだけで脳梗塞となる可能性が約2倍に増えます。
足壊疽(えそ)
足の皮膚の中に菌が繁殖し赤くはれることから始まります。血糖値の高い人は菌を殺す働きをする白血球の働きが落ちているため菌がどんどん増えてしまうのです。菌が増えて炎症が悪化すると血糖値はさらに上がります。痛みを感じるはずですが糖尿病で神経障害のある人は痛みを感じない場合もあり、発見が遅れ炎症が悪化する原因となります。ひどい場合は入院して抗生剤の点滴をしますが、血糖値を厳しく下げないと足が腐る壊疽(えそ)の状態に発展し、足を切断しなければならないこともあります。またもともと足の血管がつまり気味の人は入院治療をしても足の切断をさけられないことがあります。
血糖値が高い人は自分の足を毎日お風呂で見て異常がないかチェックしましょう。
閉塞性動脈硬化症
足の動脈がつまって血液が流れにくくなる病気です。100メートルほど歩くと足の太ももの筋肉が痛くなって歩けなくなり、しばらく休憩するとまた歩けるようになります。これを間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼びます。足の壊疽(えそ)になりやすい状態です。
当院では血管のつまり具合や血管年齢を調べる機械があります。定期的に検査をして、足の血管につまりがみられれば適切なお薬を早くからのむことで足の切断の確率を減らすことができます。
歯周病
歯肉の痛み、歯が抜けるなど歯ぐきに炎症が続く病気です。症状があれば早めに歯科を受診しましょう。血糖値が高いとなりやすく血糖コントロールが良いと歯周病になりにくいです。また歯周病が治ると血糖値も下がる場合があります。
アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症
統計では糖尿病がある人は糖尿病がない人と比べて認知症になる可能性が2.5-4.6倍に増えるとされています。
がん(悪性腫瘍)
糖尿病があるだけですべてのがんの発症率は1.3倍に増えてしまいます。ふだん血糖値が高い人ほど、がんになる可能性が高くなります。日本の代表的な研究でHbA1c値が5.4%(NGSP)未満の人と比べ、7.4-8.3%の人では2倍、8.4%以上の人になると3倍、がんになりやすいことがわかりました。
手術前後の合併症
他の病気で手術を受けることになった場合、血糖値の高い人は手術後の傷の治りが遅い、手術した場所に菌の感染を起こしやすい、集中治療室からの退室日が遅くなる、死亡率が上がる、などのデータが報告されています。HbA1cが8.4%(NGSP値)以上では、よほど急ぎの手術でない限り手術を延期し血糖値を下げてから手術をしたほうが良いでしょう。また手術のあとは糖尿病専門医による厳しい血糖値の管理が望まれます。
ED(勃起障害)
糖尿病による血管障害で意外と知られていないのがED(ペニスの勃起障害)です。勃起しにくくなる、勃起しても長時間続かないなどの症状が出ます。
ペニスに血液を送っている陰茎動脈はとても細いために少し障害されるだけで血液を十分に送り込めなってしまうことが原因で、決して恥ずかしいことではありません。
パートナーとの人生をより豊かにする手段として治療は積極的に考えてもいいものととらえ、当院では勃起障害のある方の相談・治療も行っています。診察室で医師にご相談ください。
ふだんの血糖値を良い状態に保つことで 上記すべての合併症の確率を減らすことができます。HbA1cが6.9%(NGSP値)未満であるだけでなく、食後の血糖値もあまり上がっていないことが大切です。
糖尿病の合併症(その他)
三大合併症以外にも糖尿病には以下のような合併症があります。いずれの合併症も血糖値が高い状態が続くと可能性が高くなります。
心筋梗塞・狭心症
ある日突然、急な胸の痛みに襲われます。心臓に栄養を送る血管がつまりそうになったりつまってしまうために起こります。心筋梗塞の場合は救急車で病院に向かい、心臓カテーテル検査でつまった血管の処置をしないとその日のうちに命を落とすこともあります。狭心症の人は安静にしていれば数十分で痛みがなくなってしまうことが多いですが、心筋梗塞に発展することも多いため注意が必要です。
糖尿病の病歴が長い人は心筋梗塞になっても胸の痛みを感じないことがありますので注意しましょう。(糖尿病性神経障害)
予防するためには普段の血糖値・血圧・コレステロール値・体重のすべてを基準範囲内に保つ必要があります。
統計では糖尿病があると心筋梗塞や狭心症となる可能性は2-6倍に増えてしまいます。
脳梗塞・脳出血
ある日突然、手足の麻痺 呂律がまわりにくい、意識がない、などの症状で始まります。救急車で病院に行き脳CT検査で診断します。早い時間で発見、処置ができれば後遺症がひろがったり、死亡にいたる危険を減らすことができますが、大きな脳梗塞や脳出血の場合は命を落とす場合もあります。また手足の麻痺など後遺症が残り、歩けなくなったり自分で食事ができなくなってしまう人もいます。
予防するためには普段の血糖値・血圧・コレステロール値・体重のすべてを基準範囲内に保つ必要があります。
統計では耐糖能異常(正常と糖尿病の間の状態)があるだけで脳梗塞となる可能性が約2倍に増えます。
足壊疽(えそ)
足の皮膚の中に菌が繁殖し赤くはれることから始まります。血糖値の高い人は菌を殺す働きをする白血球の働きが落ちているため菌がどんどん増えてしまうのです。菌が増えて炎症が悪化すると血糖値はさらに上がります。痛みを感じるはずですが糖尿病で神経障害のある人は痛みを感じない場合もあり、発見が遅れ炎症が悪化する原因となります。ひどい場合は入院して抗生剤の点滴をしますが、血糖値を厳しく下げないと足が腐る壊疽(えそ)の状態に発展し、足を切断しなければならないこともあります。またもともと足の血管がつまり気味の人は入院治療をしても足の切断をさけられないことがあります。
血糖値が高い人は自分の足を毎日お風呂で見て異常がないかチェックしましょう。
閉塞性動脈硬化症
足の動脈がつまって血液が流れにくくなる病気です。100メートルほど歩くと足の太ももの筋肉が痛くなって歩けなくなり、しばらく休憩するとまた歩けるようになります。これを間欠性跛行(かんけつせいはこう)と呼びます。足の壊疽(えそ)になりやすい状態です。
当院では血管のつまり具合や血管年齢を調べる機械があります。定期的に検査をして、足の血管につまりがみられれば適切なお薬を早くからのむことで足の切断の確率を減らすことができます。
歯周病
歯肉の痛み、歯が抜けるなど歯ぐきに炎症が続く病気です。症状があれば早めに歯科を受診しましょう。血糖値が高いとなりやすく血糖コントロールが良いと歯周病になりにくいです。また歯周病が治ると血糖値も下がる場合があります。
アルツハイマー型認知症・脳血管性認知症
統計では糖尿病がある人は糖尿病がない人と比べて認知症になる可能性が2.5-4.6倍に増えるとされています。
がん(悪性腫瘍)
糖尿病があるだけですべてのがんの発症率は1.3倍に増えてしまいます。ふだん血糖値が高い人ほど、がんになる可能性が高くなります。日本の代表的な研究でHbA1c値が5.4%(NGSP)未満の人と比べ、7.4-8.3%の人では2倍、8.4%以上の人になると3倍、がんになりやすいことがわかりました。
手術前後の合併症
他の病気で手術を受けることになった場合、血糖値の高い人は手術後の傷の治りが遅い、手術した場所に菌の感染を起こしやすい、集中治療室からの退室日が遅くなる、死亡率が上がる、などのデータが報告されています。HbA1cが8.4%(NGSP値)以上では、よほど急ぎの手術でない限り手術を延期し血糖値を下げてから手術をしたほうが良いでしょう。また手術のあとは糖尿病専門医による厳しい血糖値の管理が望まれます。
ED(勃起障害)
糖尿病による血管障害で意外と知られていないのがED(ペニスの勃起障害)です。勃起しにくくなる、勃起しても長時間続かないなどの症状が出ます。
ペニスに血液を送っている陰茎動脈はとても細いために少し障害されるだけで血液を十分に送り込めなってしまうことが原因で、決して恥ずかしいことではありません。
パートナーとの人生をより豊かにする手段として治療は積極的に考えてもいいものととらえ、当院では勃起障害のある方の相談・治療も行っています。診察室で医師にご相談ください。
ふだんの血糖値を良い状態に保つことで 上記すべての合併症の確率を減らすことができます。HbA1cが6.9%(NGSP値)未満であるだけでなく、食後の血糖値もあまり上がっていないことが大切です。
医療法人TDE
糖尿病・内分泌内科
クリニックTOSAKI
(天白本院)
【診療科目】
内科
糖尿病・内分泌内科
【TEL】
(052)800-2333
「予約優先」
※初診の方でもお電話で
ご予約できます。
【FAX】
(052)800-2332
【所在地】
〒468-0009
愛知県名古屋市天白区
元植田2丁目1007
【リンク】
クリニックスタッフによる
「糖尿病対策レシピ集」