名古屋の糖尿病専門医

「糖尿病」の名称変更について

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「糖尿病」の名称変更について

近い将来、「糖尿病」という病名は他の名称に変更となるかもしれません

「糖尿病」という病名がもつ負のイメージが、糖尿病を持つ人の心に好ましくない影響を与えている可能性があるかもしれません。
当院に通院中の糖尿病を持つ人に病名について尋ねると以下のような声がありました。

・「病だから周りになかなか言えない 症の方がいい」
・「尿という字が入っているのが嫌だ 汚いイメージ」
・「変更になるとしても異常という言葉がはいっている病名は嫌だ」

日本糖尿病協会と日本糖尿病学会の中では、「糖尿病」という病名を変更すべきか検討してもよいのではないかという意見が2021年ころより高まっています。
同じような例として過去には軽蔑的なイメージがあるとして「痴呆症」が「認知症」に名称変更されました。

これはあくまで私個人の意見ですが、
「2型糖尿病」は「高血糖症」や「高血糖症候群」などに、
「1型糖尿病」は「膵分泌不全症」などに
名称変更してもよいのではないかと思います。

このような名称変更は、糖尿病を持つ人が、糖尿病のない人と同じような人生を送ることができる社会にするために、検討すべきことの一つなのかも知れません。

ダイアベティス(糖尿病)

2023年9月22日、日本糖尿病協会と日本糖尿病学会は、糖尿病の通称の候補として、英語名の「ダイアベティス」を提案しました、今後1-2年をかけて、糖尿病をもつ人や医療従事者からの意見を募り、最終的に呼称変更するのかを検討します。
新聞、インターネット記事、テレビなどでの呼称が
「ダイアベティス(糖尿病)」
となるかもしれません。

当院では、糖尿病をもつ人から病名変更に関するご意見を広く募集し、協会や学会に示していきたいと考えています。ぜひ皆様からの思いをお寄せください。

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→糖尿病とは?