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甲状腺機能亢進症、バセドウ病
甲状腺機能亢進症による甲状腺中毒症
血液検査でFT3,FT4 が上昇します。甲状腺ホルモンがたくさん作られているためです。
バセドウ病ではTSHが低下し、抗TSH受容体抗体(TRAb, TBII)や甲状腺刺激抗体(TSAb)が 高値となります。
当院ではFT3,FT4 ,TSHを院内で測定できるため当日の血液検査結果で薬の量を調整できます。
甲状腺機能亢進症に症状が似ている病気もあります。こちらをご覧ください。
→ 「甲状腺中毒症(バセドウ病以外)」
バセドウ病
甲状腺機能亢進症の中でもっとも多い病気です。若い女性に多く、甲状腺がはれる人も多い病気です。
甲状腺を刺激する抗体が体の中でできてしまい、自分で自分の甲状腺を攻撃してしまうのが病気の原因です。
甲状腺の活動を抑える薬をのみながら抗体が減るのを待ちます。
バセドウ病の治療
内服治療
まずは甲状腺の活動を抑える薬(メルカゾール(MMI)またはプロパジール、チウラジール(PTU))をのみながらホルモンを正常化させます。一般には1-2ヶ月で正常化します。その後も飲み続けることで抗体が減るのを待ちます。また動悸が激しい場合はホルモンが正常化するまで脈をゆっくりにする薬(βブロッカー)をいっしょにのみます。
メルカゾール(MMI)またはプロパジール、チウラジール(PTU)を飲んで甲状腺ホルモンが正常化し、抗体も低下した状態が2年程度維持できれば薬を中止することができます。およその数字ですが、薬を中止して再発しない人が1/3程度、中止できても再発してしまう人が1/3程度、中止できない人が1/3程度です。
薬を中止できない人は、放射線ヨード内用療法または手術という方法もあります。
メルカゾールは胎児に悪影響があるという報告があり、母乳から赤ちゃんにも移行しますので、妊娠を計画中の女性は妊娠前にプロパジール、チウラジール(PTU)に切り替えておく必要があります。薬をのみながら妊娠は安全に継続できます。
またメルカゾール(MMI)またはプロパジール、チウラジール(PTU)には副作用があります。
抗甲状腺薬(メルカゾール、プラパジール、チウラジール)の副作用
抗ヒスタミン剤をいっしょにのむとじんましんが徐々におさまっていきます。
おさまらない場合は抗甲状腺薬を他の種類に変更します。
あまりひどくなれば抗甲状腺薬を 他の種類に変更します。
細菌が体に侵入したときに体を守る顆粒球という白血球が減ってしまうことがあります。もし発熱(38度以 上)、のどの痛みが同時にあったらその日のうちに抗甲状腺薬をのむのをやめ血液検査ができる施設を翌日までには受診して抗甲状腺薬を飲んでいることを伝えてください。顆粒球が500/mm3以下まで減っていれば感染を起こしやすい危険な状態ですので入院する必要があります。(清潔な環境で入院しながら顆粒球が増える注射をうち顆粒球が増えるのを待ちます。)顆粒球が1000/mm3以上であればただのかぜの場合がほとんどですので抗甲状腺薬を飲み続けて結構です。
当院には顆粒球を1分程度で測定できる機械があります。
放射線ヨード内用療法(内照射)
放射線を出すお薬をオーダメイドで作ってもらい一回のむだけです。薬の成分は甲状腺に集まり1週間程度かけて甲状腺に放射線を出して破壊し甲状腺の機能を落とします。痛みもまったくなく、近々妊娠予定の人や1日中抱いている必要がある小さな子供がいる人以外にはお勧めの治療方法です。
後に甲状腺機能低下症になることが多く、甲状腺ホルモンを一生飲み続ける必要がありますが、もともと体内にあるホルモンを補充するだけですのでメルカゾールやチウラジールを飲み続けるよりもはるかに安全で体調も安定します。
当院からは名古屋第二赤十字病院内分泌内科や名古屋大学病院内分泌内科への紹介でこの治療をうけることができます。
手術
手術で甲状腺をとりだしてしまいます。首に手術のあとがわずかに残りますがしわの位置に合わせて傷が目立たないように配慮されます。放射線ヨード内用療法と同じように、後に甲状腺機能低下症になることが多く、甲状腺ホルモンを一生飲み続ける必要があります。
当院からは名古屋第二赤十字病院内分泌外科や名古屋大学病院内分泌外科への紹介で手術をうけることができます。
プランマー病
甲状腺の中に腫瘍ができて甲状腺ホルモンをどんどん分泌してしまう病気でバセドウ病と症状が似ています。
腫瘍はほとんどが良性ですが、手術か放射線ヨード内用療法(内照射)で治療をします。
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