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甲状腺中毒症(バセドウ病以外)
甲状腺中毒症と甲状腺機能亢進症
FT3,FT4 が上昇して動悸、多汗、体重減少などの症状がでると甲状腺中毒症といいます。
甲状腺中毒症のほとんどが甲状腺機能亢進症で、そのほとんどがバセドウ病ですが、それ以外の病気もあり治療法がまったく違いますので注意が必要です。
甲状腺中毒症では血液検査でFT3,FT4 が上昇していますが、甲状腺の細胞が壊されてたまっていたホルモンが出ているだけで、機能が亢進しているわけではありません。一般にTSHも低下します。
バセドウ病ではTSH受容体抗体(TSHレセプター抗体:TRAb)または甲状腺刺激抗体(TSAb) が陽性となりますが、その他の病気では陽性となりません。
甲状腺ホルモンが増える病気
・甲状腺機能亢進症(ホルモンをどんどん作る病気)
… 甲状腺中毒症(バセドウ病、プランマー病 など)
・たまっていた甲状腺ホルモンが出る病気
… 甲状腺中毒症(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎 など)
バセドウ病(甲状腺機能亢進症→甲状腺中毒症)
バセドウ病についてはこちらをご覧ください
→ 「甲状腺機能亢進症、バセドウ病」
亜急性性甲状腺炎
発熱、のどの痛み、のどの腫れなどが主な症状です。甲状腺ホルモンが増えて甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とよく似た症状(動機、多汗など)がでますが、のどが痛いのがバセドウ病と違う点です。腫れている部分を押さえると痛く、この部分を超音波で見ると甲状腺の中にうっすらと黒い炎症が確認できます。
30~40代の女性に多く、男性は女性の12分の1程度しかありません。
バセドウ病の薬(メルカゾール、プロパジール)は効きませんが、副腎皮質ホルモン(ステロイド)がよく効き、飲みはじめて数日で痛みが和らぎます。数ヶ月の通院で治癒してしまうことが多い病気です。再発することはめったにありません。
無痛性性甲状腺炎
一時的に甲状腺ホルモンが多い状態になり、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)と似たような症状(動機、多汗など)がでます。橋本病を持っている人が出産の後になることが多い病気ですが、橋本病にも、出産にも関係なく起こる場合もあります。
1~2か月すると甲状腺機能低下の状態になり2~3か月で自然に治ります。バセドウ病の薬(メルカゾール、プロパジール)は効きません。βブロッカー(メインテート)などの脈をゆっくりにする薬で経過を観察することが多く、6~7か月程度の通院ですむことが多い病気です。まれに甲状腺機能が低下したままになってしまうことがあり、この場合は長期の通院が必要です。また同じ人が一生の間に何度も無痛性甲状腺炎になることもあります。
妊娠甲状腺中毒症
妊娠初期(10~15週)に胎盤から出るホルモン(hCG)が多すぎるために甲状腺ホルモンが増えることがあります。バセドウ病と症状が似ていて、つわりのひどい人に多いです。自然に治りますが、ひどい場合は無機ヨード治療をすることがあります。
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