名古屋の糖尿病専門医

低血糖とは?

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低血糖とは

血糖値が低すぎる状態を低血糖といいます。
血糖値の正常値は70-109mg/dlです。

糖尿病の薬をのんだりインスリン注射をしている人では、血糖値が70mg/ml未満の下がりすぎた状態になることがあります。

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低血糖の症状

低血糖になると
・とてもお腹がすく
・いらいらする
・ぼーとして力がはいらない感じ
・いつもとなんだか違う感じ
・冷や汗が出る
・手が勝手に震える
などの症状がでます。これらの症状を低血糖症状と呼びます。
この状態ですぐにブドウ糖か何か甘いものを食べれば血糖値があがり15分以内に症状がなくなってしまう場合が多いです。
何も食べずにほうっておくとさらに血糖値が下がってしまい
・意識をなくす
ことがあります。
意識をなくした状態で数時間以上が経過してしまうと脳に後遺症が残る場合があります。

低血糖の症状は血糖値が70mg/dl未満で起こる場合がほとんどですが、ふだんの血糖値が300以上あるような人では150mg/dl程度の高めの血糖値でも低血糖の症状を起こすことがあります。

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低血糖になったら

車を運転中の人はすぐに車を道路の脇によせていったん停車してください。
高所で作業中の人は安全な場所でいったん座りましょう。
万一意識を失っても自分や周りの人の安全を確保するためです。
それからブドウ糖20gまたは何か甘いもの80キロカロリーを食べてください。

ブドウ糖がない場合は
・コーラやファンタなどのブドウ糖の多い清涼飲料水
・果物ジュース
などを飲むと血糖値が速く上がります。
時間に余裕がありそうな場合はふだん我慢している好きな甘いものをここぞとばかりに食べてしまいましょう。
80キロカロリー程度を食べて15分しても症状が治らない場合はもう80キロカロリーとりましょう。

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糖尿病の治療中に低血糖になる場合

血糖値を下げてHbA1cが下がると低血糖になる危険が増えます。
低血糖を恐れるとHbA1cが高いままになってしまい将来糖尿病の合併症が出る可能性が増えてしまいます。
低血糖を起こさない薬を増やしながらHbA1cを下げることが重要です。
食事量が変わったとき、運動量が変わったときは薬の量も変更となる場合があります。ぜひ医師に伝えてください。

月に2-3回までの軽い低血糖であればやむをえませんが、それ以上の場合や意識をなくすような低血糖では薬の減量が必要です。

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糖尿病のない人でも低血糖になることがある

糖尿病のない人でも低血糖を起こすことがあります。
糖尿病になりかけの人、境界型糖尿病の人では、炭水化物や糖質が中心の食事をすると
→1時間後  食後高血糖になる
→1-2時間後 血糖値を下げようと大量のインスリンが膵臓から出る
→3時間後  効きすぎて低血糖
となることがあります。
おにぎりや麺類だけの食事の後3時間程度で冷や汗がでたり手が震えたりする場合は糖尿病になりかけている可能性があります。
HbA1c 5.4-6.0%の人でこの現象が多くみられます。糖尿病でもないのに低血糖の症状がでたらブドウ糖負荷試験をうけましょう。
先に野菜を食べたり主食以外のおかずもしっかりとることでこのような低血糖の大半は予防できます。

またごくまれにインスリンが出すぎてしまう病気インスリノーマでも低血糖になることがあります。

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